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日常/感想/二次創作小説※重要。小説へはカテゴリーの一覧から飛んでください。取扱CPはDRRR:臨静臨/APH:東西&味覚音痴/異説:78中心天気組/黒バス:赤降赤/VGユニット:騎士団航空海軍他。DRRRは情報屋左推奨中。TV小説漫画DVD所有。APHは東西LOVE独語専攻中。漫画全巻CD原作柄所持TV二期迄。異説はもう天気組愛。原作は7のみ。コンピ把握。81012は動画攻略wiki勉強。究極本厨。赤降気味でリバOK。VG擬人化フレイム・サンダー辺りとか。コメント・誤字指摘歓迎します!!転載とかはご遠慮願います。
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2024/12/04 (Wed) 01:45:58

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No.147
2012/01/07 (Sat) 22:18:56


「ア、アメリカ?」
これは夢なのか?
イギリスは自分の頬を軽く抓った。
痛い、痛みを感じた。それだけで夢ではないと判断するのは少し浅はかかも知れないが、そんな事以上の、一種の喜びがイギリスを支配してしまった。
「そんなアホ面しないでくれないかい?」
それに対峙していたアメリカは、床に落としてしまったテキサスをその小さくなった手で拾い上げた。
現在のアメリカの姿は、まさにイギリスの記憶に大切にしまわれていた、幼児と言うに相応しいものであった。
幸か不幸か、記憶はそのままのようだった。
「何かわ・・・いや、何があったんだ!」
「オレだって、分からないさ」
はぁ、と溜息をつく小さなアメリカ。
「ッ・・・!」
イギリスは伸ばしかけた手を急いで引っ込めた。
(あ、危なかった)
つい条件反射で、抱き上げようと手が出てしまった。
また面倒なことに、身長差が著しく開いており、アメリカはイギリスの顔を見るのにほぼ真上を見なくてはいけなかった。
「イギリス」
「な、何だアメリカ」
「・・・・・・」
アメリカは無言で、イギリスに手を伸ばした。まるで子どもが大人に抱っこを求めるかのように。
「えっ?」
「だから、抱っこしてよ」
記憶がそのままのせいか、少し頬を染めて、ぶっきらっぽうな口調でアメリカは言った。
その台詞に、イギリスは卒倒しかけた。自分に甘えてばかりいたのも可愛かったが、こういう性格も悪くない。むしろ、と表に出せば即変態と言うレッテルを張られてもおかしくない事を、イギリスは思った。
「あぁ…分かった」
イギリスは一度しゃがむと、アメリカの脇の下を掴んで、ひょいと持ち上げた。
そして人形を上品に抱くようにアメリカを抱き直した。
「これでいいか?」
「うん」
アメリカはイギリスの顔を見た。まだ若干見上げる位置にはあるが、首は幾分楽になった。
「で、どうやったら戻るんだろう」
「というか、お前何で小っさくなったんだよ」
ここにきて、イギリスは最初にすべき質問を言った。
「それが分からないんだ」
「は?」
アメリカはうーんとうなって思い出そうとする。しかし何も出て来ない。
「何か変なもの食ったとか、そういうのないのか?」
「その辺の記憶が完全に吹っ飛んでるみたい」
「そうか・・・」
イギリスは様々な可能性について考えた。そのまま立っているわけにもいかないので、イギリスは近くにあった椅子に座った。アメリカは勿論膝の上。必然的に、アメリカはイギリスに体重を預けた。
(・・・懐かしい匂いだな)
深緑の軍服に顔を少し埋めてみた。
「何だアメリカ」
「別に、君は相変わらず変わらないなって」
「それは褒めてんのか、貶してんのか」
「別にどっちでもないよ」
「全く・・・解決策考えろ、バカ」
イギリスはそう言って、机の上に放置していた怪しい本を開き始めた。
どうやら英語ではなくイギリスの古語で書いてあるらしく、アメリカにはいまいち理解が出来なかった。















暫く経って、アメリカが言った。
「というか、これキミの御家芸で治せないの?」
「・・・・・・」
「その無言は何だい?」
「・・・チッ」
その舌打ちは明らかに「気付きやがったな」と言っていた。
「出来るんなら早くやってよ!」
アメリカはイギリスの服の襟を掴んだ。
「そんな言い方する奴、治してなんか」
「お願い、お兄ちゃん!」
「?!」
意表を突いた、イギリスには効果抜群の言葉攻撃だった。おまけで無意識なのか、首を少しかしげていた。
「お願い・・・」
「・・・わっ、分かった。分かったからそれは止めてくれ」
とどめの上目遣いに、イギリスは口に手を当てて折れた。これ以上こんな攻撃を受けていては自分の処理能力という名の理性を超えてしまう、そう判断した。
スーツの一体どこに隠し持っていたのか、イギリスはお国発某魔法物語のような杖を・・・ではなく、どう見てもおもちゃにしか見えない可愛らしいステッキを出した。そして、奇怪な掛け声と共に、アメリカの頭を軽く叩いた。すると、ポンと小さな水素爆発のような音を立てて、アメリカの体は煙に包まれた。
刹那、膝の上のものの質量が増した。煙が退くと、見慣れた青年のアメリカがいた。
「よし、戻ったね」
そう言ってイギリスの膝から降りようとした所、先に腰に手を回された。故に、アメリカはイギリスに被さるように中途半端に立った体勢となった。
「ちょっと、イギリス?」
「・・・あー、昔はあんなに可愛かったのに」
「そうかいじゃあ離して」
「今も何だかんだで、可愛いんだよな」
「・・・イギリスさん一体何をおっしゃっているので?」
アメリカは、大して視力は悪くないが、テキサスをかけた。
「べっつに、ただ」
不意に会議室の戸が開いた。
「おい、アメリカ、イギリス。そろそろ会議を再開・・・」
そう言って入ってきたのは、ドイツだった。
「あ、」
「やぁ」
「・・・・・・」
しばし沈黙。
「あー、その・・・すまん、邪魔したな」
そう言い残して、ドイツは静かに扉を閉めた。
「・・・明らかに、別の方にいってたな、思考」
「ご、誤解だよドイツ!」
意外にもあっさり解けたイギリスの拘束を気に掛けず、アメリカはドイツの誤解を解くため走り出した。
「・・・・・・」
急に空虚になった腕を寂しく思いながら、イギリスも後を追った。

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獅子えり
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女性
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大学生
自己紹介:
日本の真ん中あたりの都市に住処有。最近有名になった大学に在学。ドイツ語専攻中。ゲームは日常の栄養剤。小説書くのは妄想を形に(笑)本自体が好きという説明しがたく理解されにくいものを持っている。横文字は間違える。漢字は得意な方。英語は読み聞きはいいが話せない。他は自己紹介からどうぞ。
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