日常/感想/二次創作小説※重要。小説へはカテゴリーの一覧から飛んでください。取扱CPはDRRR:臨静臨/APH:東西&味覚音痴/異説:78中心天気組/黒バス:赤降赤/VGユニット:騎士団航空海軍他。DRRRは情報屋左推奨中。TV小説漫画DVD所有。APHは東西LOVE独語専攻中。漫画全巻CD原作柄所持TV二期迄。異説はもう天気組愛。原作は7のみ。コンピ把握。81012は動画攻略wiki勉強。究極本厨。赤降気味でリバOK。VG擬人化フレイム・サンダー辺りとか。コメント・誤字指摘歓迎します!!転載とかはご遠慮願います。
No.169
2012/01/20 (Fri) 23:58:10
数か月ぶりの更新。スコールinFF7の続編です。
とりあえず前振りが終わり、予定ではここからあと二話で終わる予定です。
あくまで予定なので、一話で終わる可能性もあります。
スコクラに見えますが、どちらでもない気持ちで書いているつもりです。
とりあえず前振りが終わり、予定ではここからあと二話で終わる予定です。
あくまで予定なので、一話で終わる可能性もあります。
スコクラに見えますが、どちらでもない気持ちで書いているつもりです。
翌日、クラウドは朝早くに家を出ることに決めた。夜明けと同時に起床し、同居人たちを起こさないように気を配りながら、静かに準備を整えた。と言っても荷物自体はいつも持っていくものと変わらない。行うのは着替えと洗顔程度だった。朝食代わりに携帯食を鞄に入れ、バイクのキーを持って裏の車庫に向かった。かたり、と物音がしたのは、そのすぐ後だった。
静まり返ったエッジに響くのは自分のバイクのエンジン音のみだった。質の解らない霧が邪魔をしていたが、不毛の乾いた大地を駆け抜けてミッドガルエリアを出れば途端に視界は開けた。どこまでも広がる草原のキャンパスに線を描いたような一本道を、ひたすら海に向かって走った。対向車もなければ、人影もない。メテオ事件から三年たつが、まだモンスターの脅威は去る気配を見せない。しかし確実に数は減っている。道中で遭遇する回数も二年前に比べれば減っていた。フェンリルの両側に収められた剣はここ二週間、一度も汚れていなかった。
名も知られていない小さな港町から、クラウドは朝一の定期便に乗り込んだ。朝一なんて珍しいな、顔見知りになった船頭にそう言われた。クラウドは短く返事を返すと、いつもの場所に横になった。船頭も何も言わない。彼の酔いやすい体質を理解しているからだ。今日は波が静かだった。
酔いに耐えながら進むこと三時間。船は名もない港に着いた。クラウドは運賃を支払って、ついでに帰りの時間を聞いた。三時間後ぐらいに次の船がくると船頭は言った。船着場から山の方を見れば、相変わらず雪を被った高山が見下ろしていた。クラウドはゴーグルを付け、バイクに跨った。ここでもエンジン音は酷く響いた。
年中雪を被った草原を走り抜けて着いたのはボーンビレッジ。こんな朝早くからでも、古代種の遺した文物を探して研究員たちが発掘を行っていた。
それを脇目にクラウドは天然のトンネルを走り抜けた。そこから先は、異世界だ。青白く光る木々が行き先を惑わす。興味本位で脇道に入れば途端に道に迷うだろう。古代種を研究している者たちすら近づかないのだ。この先に行かなければ、文化を見ることはできないというのに。
そんな森を抜ければ丘の上に出た。珊瑚の谷の先にはわすらるる都がある。いい思い出のない場所だった。
木組みの家ではなく、海の世界を彷彿とさせる、陸の海中都市がそこには広がっていた。クラウドはバイクを隅に寄せ、エンジンを切った。この先をバイクで行くのは無謀だと判断した。規則正しく並んだままの珊瑚の死骸の上を歩けば、砂利を踏む音とは違う、乾いた音が鳴った。
薄らとかかる霧はほのかに碧い。ここに残っている意識が自分に届くのは、恐らく自分の体内に留まっている魔晄、ライフストリームの影響かもしれない。今も軽い頭痛を感じた。それでも、最初に足を踏み入れた時と比べればかなり軽い。残留する魔晄が減ったのか、残っていた意識が減ったのか。
三叉に分かれた道をまっすぐ、ひたすら進めば広い湖に出た。その先には、巻貝を模した巨大な建物が見えた。しかし目的はそこではなく、水辺の樹に凭れ掛かって目を閉じていた。
「ヴィンセント」
声を掛ければ、すぐに目を開けた。赤い眼がクラウドに止まるのに時間はかからなかった。
「何かあったのか」
「聞きたいことがある」
クラウドは少し離れた位置に腰を下ろした。そして持ってきた鞄の中から赤い球体を取り出し、それをヴィンセントの方に放った。きれいな弧を描いて、それはヴィンセントの手に収まった。
「召喚のマテリア……いや、違う」
光に透かして観察してみたが、透き通った赤の中には、使用に伴う魔晄のうねりがない。しかし中心部分の濁りが霞のようにかかり、また鼓動のように、微かに揺らいでいた。こんなものは、五十年前ですら見たことがない。
「これはどこで手に入れたんだ」
「レノ達が教会から持ってきた」
クラウドは投げ返された赤い球体を受け取り、それに視線を落とした。
「見覚えはあるのか」
「無いわけじゃないが、そんな色じゃなかった」
そう、クリスタルはもっと、あのホーリーのマテリアに近い淡い緑色をしていた。手に持った感覚は同じだが、そこから感じられるものが全く違った。
「私も、それはマテリアではないと考える」
そもそもこの世界のものですらないんじゃないのか。更にヴィンセントは続けた。
「しかし今現在でも発動、何かを召喚し続けているのは間違いない」
「どうしてそう言い切れる」
「心当たりがあって来たんじゃないのか」
ヴィンセントの指摘に間違いはなかった。教会から現れた、異世界に存在するはずのスコールと、同じ場所で見つかった赤い水晶体。この世界で、赤い鉱物は宝石を除けば召喚マテリアしかない。素人目でもこの水晶体は決して宝石ではない。宝石独特の輝きがない上、あまりにも綺麗すぎた。
では仮にこの水晶体が召喚マテリアと同じ働きを持つとしたら、条件的にスコールが召喚されていることになる。そこには召喚した誰かが存在するはずである。一体、誰が。
思考に耽っていると、不意にヴィンセントの声がやけに大きく聞こえた。
「だが、それもあと二、三日の話だろう」
「どうして、そんなことが分かる」
「もしそれが召喚マテリア同様、召喚した奴がいるとすれば、魔力が尽きるころだろう」
確かに、理にかなっている。召喚には多大な魔力を消費する。維持すら困難なものも存在する。
クラウドは立ち上がった。
「とりあえず、その召喚した奴を探してみる」
「見つからんと思うがな」
「やってみなくちゃ分からないだろう」
クラウドは地面に下ろしていた大剣を腰に下げ、来た道を引き返して行った。
ヴィンセントは溜息を吐いて、湖の方に視線を落とした。
セブンスヘブンの門をくぐると少々驚く光景が目に入り、思わずクラウドは出入り口で立ち止まってしまった。
「……何だ」
その視線に気づかないわけもなく、スコールは一度、よどみなく動かしていた手を止めてクラウドの方を振り返った。濃い藍色のエプロンと、箒と、塵取りは理解できる。店内の掃除をしているのが分かるからだ。来ている服も、自分の代えで別段変わりはない。
しかし。
「何だ、あれは」
「可愛いでしょ?」
思わず、キッチンで食器を洗っているティファに話を振れば、笑顔で返されてしまった。
スコールの髪には赤いヘアピンが数本、長い前髪が邪魔にならないように留められていた。何のデザインもない至ってシンプルなヘアピンであった。顔を二分していた前髪がなくなったことにより印象は明るくなったが、顔の中心を走る傷が嫌に目についた。意外と深い傷跡のようで、薄く影が入っていた。
そしてさらに首に巻かれている淡い赤色をした細いリボン。首の開いた服を着ているため、余計に目立っていた。リボンは、同じものを自分も左上腕に巻いていた。
「いや、だからどうしてああなったのかと」
「どこかの誰かさんのせいですよー」
その言葉で、クラウドはすぐに気付いた。朝、クラウドは誰にも行先を告げず、誰にも見られないで、一人で出かけた。それはつまり、スコールに与えられた「クラウドの監督」という任務の失敗にあたることになる。
「その、悪かった」
「別にあんたのせいじゃない」
見逃した俺の責任だ。そう小さく呟いて再び箒で床を掃き始めた。時折前髪を横に払う仕草をするが、払うべき前髪はヘアピンで留められてしまっているため空ぶっている。何度空ぶってもやってしまうあたり、無意識の癖のようだった。
見逃した、ということはあの時すでに目を覚ましていたという事。さすが傭兵というべきか。
「わざと、か」
「聞かれたくない話だったんじゃないのか?」
「後で部屋で話す」
クラウドはヴィンセントとの推測をスコールに話した。恐らく誰かがこの召喚の機能を持った水晶体でスコールを召喚たということ。そして召喚した人物がいくら優れていても、持ってあと二、三日だという事。
「そうか」
「それだけ、か?」
スコールの返事はあまりにも短かかった。
「今更取り乱したところでどうしようもないだろう」
「それはそうだが」
疑問とか理由が一切求められないのが不思議だった。そういえば以前、彼が言っていた言葉を思い出した。「SeeDは何故と問う勿れ」。その精神か、とクラウドは結論付けた。
もっとも、スコール自身もともとこの世界に対し愛着があるわけでもない。流れ着いた最初こそどうしようかと考えたが、奇跡ともいうべき確率で知り合いに会う事が出来た時点で、彼の中で狼狽えるとか不安になるとか、そういった感情が芽生えることはなかった。しかし何か理由を求められたら、それはクラウドと、三度目はないだろう、同じ戦場に立つ機会がなくなるのは惜しい。
「子供たちが、寂しがるな」
人見知りの激しいデンゼルもすぐに懐いた。きっと消えたら悲しむことだろう。
「あんたは、寂しいと思ってくれないのか」
「え?」
耳に入ってきた言葉に、クラウドは思わず聞き返した。
「……冗談だ。忘れてくれ」
ところで、とスコールは続けた。
「この部屋も片付けていいか」
スコールは紙が散らばった床を見て言った。テーブルの上も注文票で埋まり、辛うじて電話だけは取れる状態だった。
静まり返ったエッジに響くのは自分のバイクのエンジン音のみだった。質の解らない霧が邪魔をしていたが、不毛の乾いた大地を駆け抜けてミッドガルエリアを出れば途端に視界は開けた。どこまでも広がる草原のキャンパスに線を描いたような一本道を、ひたすら海に向かって走った。対向車もなければ、人影もない。メテオ事件から三年たつが、まだモンスターの脅威は去る気配を見せない。しかし確実に数は減っている。道中で遭遇する回数も二年前に比べれば減っていた。フェンリルの両側に収められた剣はここ二週間、一度も汚れていなかった。
名も知られていない小さな港町から、クラウドは朝一の定期便に乗り込んだ。朝一なんて珍しいな、顔見知りになった船頭にそう言われた。クラウドは短く返事を返すと、いつもの場所に横になった。船頭も何も言わない。彼の酔いやすい体質を理解しているからだ。今日は波が静かだった。
酔いに耐えながら進むこと三時間。船は名もない港に着いた。クラウドは運賃を支払って、ついでに帰りの時間を聞いた。三時間後ぐらいに次の船がくると船頭は言った。船着場から山の方を見れば、相変わらず雪を被った高山が見下ろしていた。クラウドはゴーグルを付け、バイクに跨った。ここでもエンジン音は酷く響いた。
年中雪を被った草原を走り抜けて着いたのはボーンビレッジ。こんな朝早くからでも、古代種の遺した文物を探して研究員たちが発掘を行っていた。
それを脇目にクラウドは天然のトンネルを走り抜けた。そこから先は、異世界だ。青白く光る木々が行き先を惑わす。興味本位で脇道に入れば途端に道に迷うだろう。古代種を研究している者たちすら近づかないのだ。この先に行かなければ、文化を見ることはできないというのに。
そんな森を抜ければ丘の上に出た。珊瑚の谷の先にはわすらるる都がある。いい思い出のない場所だった。
木組みの家ではなく、海の世界を彷彿とさせる、陸の海中都市がそこには広がっていた。クラウドはバイクを隅に寄せ、エンジンを切った。この先をバイクで行くのは無謀だと判断した。規則正しく並んだままの珊瑚の死骸の上を歩けば、砂利を踏む音とは違う、乾いた音が鳴った。
薄らとかかる霧はほのかに碧い。ここに残っている意識が自分に届くのは、恐らく自分の体内に留まっている魔晄、ライフストリームの影響かもしれない。今も軽い頭痛を感じた。それでも、最初に足を踏み入れた時と比べればかなり軽い。残留する魔晄が減ったのか、残っていた意識が減ったのか。
三叉に分かれた道をまっすぐ、ひたすら進めば広い湖に出た。その先には、巻貝を模した巨大な建物が見えた。しかし目的はそこではなく、水辺の樹に凭れ掛かって目を閉じていた。
「ヴィンセント」
声を掛ければ、すぐに目を開けた。赤い眼がクラウドに止まるのに時間はかからなかった。
「何かあったのか」
「聞きたいことがある」
クラウドは少し離れた位置に腰を下ろした。そして持ってきた鞄の中から赤い球体を取り出し、それをヴィンセントの方に放った。きれいな弧を描いて、それはヴィンセントの手に収まった。
「召喚のマテリア……いや、違う」
光に透かして観察してみたが、透き通った赤の中には、使用に伴う魔晄のうねりがない。しかし中心部分の濁りが霞のようにかかり、また鼓動のように、微かに揺らいでいた。こんなものは、五十年前ですら見たことがない。
「これはどこで手に入れたんだ」
「レノ達が教会から持ってきた」
クラウドは投げ返された赤い球体を受け取り、それに視線を落とした。
「見覚えはあるのか」
「無いわけじゃないが、そんな色じゃなかった」
そう、クリスタルはもっと、あのホーリーのマテリアに近い淡い緑色をしていた。手に持った感覚は同じだが、そこから感じられるものが全く違った。
「私も、それはマテリアではないと考える」
そもそもこの世界のものですらないんじゃないのか。更にヴィンセントは続けた。
「しかし今現在でも発動、何かを召喚し続けているのは間違いない」
「どうしてそう言い切れる」
「心当たりがあって来たんじゃないのか」
ヴィンセントの指摘に間違いはなかった。教会から現れた、異世界に存在するはずのスコールと、同じ場所で見つかった赤い水晶体。この世界で、赤い鉱物は宝石を除けば召喚マテリアしかない。素人目でもこの水晶体は決して宝石ではない。宝石独特の輝きがない上、あまりにも綺麗すぎた。
では仮にこの水晶体が召喚マテリアと同じ働きを持つとしたら、条件的にスコールが召喚されていることになる。そこには召喚した誰かが存在するはずである。一体、誰が。
思考に耽っていると、不意にヴィンセントの声がやけに大きく聞こえた。
「だが、それもあと二、三日の話だろう」
「どうして、そんなことが分かる」
「もしそれが召喚マテリア同様、召喚した奴がいるとすれば、魔力が尽きるころだろう」
確かに、理にかなっている。召喚には多大な魔力を消費する。維持すら困難なものも存在する。
クラウドは立ち上がった。
「とりあえず、その召喚した奴を探してみる」
「見つからんと思うがな」
「やってみなくちゃ分からないだろう」
クラウドは地面に下ろしていた大剣を腰に下げ、来た道を引き返して行った。
ヴィンセントは溜息を吐いて、湖の方に視線を落とした。
セブンスヘブンの門をくぐると少々驚く光景が目に入り、思わずクラウドは出入り口で立ち止まってしまった。
「……何だ」
その視線に気づかないわけもなく、スコールは一度、よどみなく動かしていた手を止めてクラウドの方を振り返った。濃い藍色のエプロンと、箒と、塵取りは理解できる。店内の掃除をしているのが分かるからだ。来ている服も、自分の代えで別段変わりはない。
しかし。
「何だ、あれは」
「可愛いでしょ?」
思わず、キッチンで食器を洗っているティファに話を振れば、笑顔で返されてしまった。
スコールの髪には赤いヘアピンが数本、長い前髪が邪魔にならないように留められていた。何のデザインもない至ってシンプルなヘアピンであった。顔を二分していた前髪がなくなったことにより印象は明るくなったが、顔の中心を走る傷が嫌に目についた。意外と深い傷跡のようで、薄く影が入っていた。
そしてさらに首に巻かれている淡い赤色をした細いリボン。首の開いた服を着ているため、余計に目立っていた。リボンは、同じものを自分も左上腕に巻いていた。
「いや、だからどうしてああなったのかと」
「どこかの誰かさんのせいですよー」
その言葉で、クラウドはすぐに気付いた。朝、クラウドは誰にも行先を告げず、誰にも見られないで、一人で出かけた。それはつまり、スコールに与えられた「クラウドの監督」という任務の失敗にあたることになる。
「その、悪かった」
「別にあんたのせいじゃない」
見逃した俺の責任だ。そう小さく呟いて再び箒で床を掃き始めた。時折前髪を横に払う仕草をするが、払うべき前髪はヘアピンで留められてしまっているため空ぶっている。何度空ぶってもやってしまうあたり、無意識の癖のようだった。
見逃した、ということはあの時すでに目を覚ましていたという事。さすが傭兵というべきか。
「わざと、か」
「聞かれたくない話だったんじゃないのか?」
「後で部屋で話す」
クラウドはヴィンセントとの推測をスコールに話した。恐らく誰かがこの召喚の機能を持った水晶体でスコールを召喚たということ。そして召喚した人物がいくら優れていても、持ってあと二、三日だという事。
「そうか」
「それだけ、か?」
スコールの返事はあまりにも短かかった。
「今更取り乱したところでどうしようもないだろう」
「それはそうだが」
疑問とか理由が一切求められないのが不思議だった。そういえば以前、彼が言っていた言葉を思い出した。「SeeDは何故と問う勿れ」。その精神か、とクラウドは結論付けた。
もっとも、スコール自身もともとこの世界に対し愛着があるわけでもない。流れ着いた最初こそどうしようかと考えたが、奇跡ともいうべき確率で知り合いに会う事が出来た時点で、彼の中で狼狽えるとか不安になるとか、そういった感情が芽生えることはなかった。しかし何か理由を求められたら、それはクラウドと、三度目はないだろう、同じ戦場に立つ機会がなくなるのは惜しい。
「子供たちが、寂しがるな」
人見知りの激しいデンゼルもすぐに懐いた。きっと消えたら悲しむことだろう。
「あんたは、寂しいと思ってくれないのか」
「え?」
耳に入ってきた言葉に、クラウドは思わず聞き返した。
「……冗談だ。忘れてくれ」
ところで、とスコールは続けた。
「この部屋も片付けていいか」
スコールは紙が散らばった床を見て言った。テーブルの上も注文票で埋まり、辛うじて電話だけは取れる状態だった。
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プロフィール
HN:
獅子えり
性別:
女性
職業:
大学生
自己紹介:
日本の真ん中あたりの都市に住処有。最近有名になった大学に在学。ドイツ語専攻中。ゲームは日常の栄養剤。小説書くのは妄想を形に(笑)本自体が好きという説明しがたく理解されにくいものを持っている。横文字は間違える。漢字は得意な方。英語は読み聞きはいいが話せない。他は自己紹介からどうぞ。
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