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日常/感想/二次創作小説※重要。小説へはカテゴリーの一覧から飛んでください。取扱CPはDRRR:臨静臨/APH:東西&味覚音痴/異説:78中心天気組/黒バス:赤降赤/VGユニット:騎士団航空海軍他。DRRRは情報屋左推奨中。TV小説漫画DVD所有。APHは東西LOVE独語専攻中。漫画全巻CD原作柄所持TV二期迄。異説はもう天気組愛。原作は7のみ。コンピ把握。81012は動画攻略wiki勉強。究極本厨。赤降気味でリバOK。VG擬人化フレイム・サンダー辺りとか。コメント・誤字指摘歓迎します!!転載とかはご遠慮願います。
No.
2024/04/19 (Fri) 13:53:16

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No.202
2013/09/08 (Sun) 14:17:04

「憧憬」
ガンスロットとサロメ。一度書いてみたかったという。私の中でのガンスロットさんはなんだろう、ただの寡黙な人になっているかもしれない。そして微妙な関係になってしまった。





 時折感じていた視線は勘違いではなかったと、ガンスロットは確信した。それは会議であったり、談笑している中であったり、一人で湖畔に座っているときにも感じた。気づかれないよう自然を装って元を見れば、ブラウン交じりのシルバーアッシュを捉えた。その持ち主はエルフの正統な血を受け継いでいる女性騎士、サロメ。彼女以外に居ない。
 いつもは流していたが、今日は違う。多くの騎士達が集まって昼食を摂っている時間帯に、敢えて人気の少ない場所に向かってみた。付いて来るかどうかは賭けだったが、どうやらその賭けにガンスロットは勝ったようだ。
 角を曲がってすぐ、足を止めた。追うように近づいてくる足音、互いに熟れた騎士、チャンスは一度きりだった。
 曲がってきたところで、すぐ正面にガンスロットが居たことに驚くサロメ、動きが止まった一瞬を逃さず、ガンスロットは素早く、不自然な高さで止まった腕を取る、強すぎず、しかし容易に振り放せない程度の力で。
「サロメ」
名前を呼ぶと、顔が上がった。導きの宝石騎士という名に合った、真っ直ぐな色はそこには無く、少しばかりの動揺が滲んでいた。
「私に何か言いたいことがあるのか?」
ガンスロットのその言葉に、機会があるごとにずっと見ていたことが知られていたことを理解し、サロメは無駄に入っていた力を抜いた。
「言いたい、とは違う。けれど、合う言葉も見つからない」
しかし心情を表す言葉探しに諦めは持っていないようだ。口に出すのは憚られたようで、目を伏せて黙り込んでしまった。
 どうしたものか。こんな状況に合う気の効いた台詞は、ガンスロットの語彙にはなかった。少なくとも負の感情で無い事は、この場から離れていかないことで決めてしまっても良いかもしれない。
 そこに、一人の騎士見習いが通りかかってしまった。散歩から戻ってきたのだろう。ハイドッグ達を連れていた。
 聡い彼等は二人に気づき、甘えた鳴き声を出す。それに気づいて、見習い騎士もそちらに目を向けてしまった。
 人気の少ない場所、男女、しかもガンスロットはサロメの腕を掴んだままであった。
「し、失礼しました!」
そして小走りに駆け出していった見習い騎士を、ハイドッグ達は追いかけていった。彼には何も非が無いのに、何故謝罪を述べたのだろうか。
 ガンスロットの考えはそちらに移動した刹那、サロメは騎士見習いの行動を見て思い至ったようだった。
「そう、憧憬」
「憧憬?」
「ずっと遠いと思っていたけれど、この戦いで近くなった。けれど、貴方はまだ遠いと思う私がいる」
ヒューマンより長寿なエルフという種族であるガンスロットとサロメは、見目こそ大きい差は無いものの、年月の差は広い。そして経験も、知識も。それらを纏めて、遠いと表現したのだろう。立っている場所は同じでも、その時間が、サロメ限りなく憧れを抱かせていた。また彼の騎士王に対する一途な忠誠も、嫉妬さえ覚えた。
「この距離、でもか」
「そう。でも、それでいい」
そんな貴方だから、私は。



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獅子えり
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女性
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大学生
自己紹介:
日本の真ん中あたりの都市に住処有。最近有名になった大学に在学。ドイツ語専攻中。ゲームは日常の栄養剤。小説書くのは妄想を形に(笑)本自体が好きという説明しがたく理解されにくいものを持っている。横文字は間違える。漢字は得意な方。英語は読み聞きはいいが話せない。他は自己紹介からどうぞ。
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